石本藤雄デザインミュージアム
12月19日(土)オープン

石本藤雄デザインミュージアムは、2026年12月19日(土)、石本の故郷、愛媛・松山にオープンいたします。石本の創作における眼差しを通して、身近な美しさに目を向け、一人ひとりが自分の「よろこび」を見出す、そのきっかけとなる場を開きます。

ミュージアムの2階と3階の空間では、フィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ」と伝統的な製陶所「アラビア」を拠点に国際的に活動してきた石本の創作の歩みを伝えるとともに、ファブリックや陶芸作品によるダイナミックなインスタレーションを展開します。1階のミュージアムストアは、石本監修のミュージアムグッズをはじめ、日々の生活を美しく彩るサービスを提供し、石本の創作やその背景を伝えます。一つひとつのものを通して、石本の創作を暮らしに繋ぎます。

地元の皆様、愛媛を訪れた皆様、そして世界中の石本藤雄ファンの皆様に、帰りの道の草花や風景が少し違って見える、そんな体験を提供してまいります。

「私の視覚的な試みが、見ていただく方の心に届けば嬉しく思います」石本藤雄

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石本藤雄 (いしもとふじお)|1941 年愛媛県砥部町出身。1964年東京藝術⼤学美術学部⼯芸科卒業。1970 年にフィンランドに移り、1974 年から同国を代表するデザインハウス・マリメッコ社で32年に渡り、テキスタイルデザイナーを務める。1989~2020 年、フィンランドの伝統的な製陶所・アラビア社のアート部門にも属し、陶芸制作に取り組む。1994 年カイ・フランク賞受賞。2010 年フィンランド獅子勲章プロ・フィンランディア・メダル受賞。2011 年に旭日小綬賞受賞。2013 年9 月から10 月にかけて、故郷・愛媛で初となる個展「布と遊び、土と遊ぶ」(主催:石本藤雄展実行委員会)を開催。「道後オンセナート 2014」では松山市・道後のホテル、茶玻璃にて石本の作品に囲まれたオリジナルルームを展開。2018 年から2019 年にかけて、「石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ」巡回展(愛媛展 主催:「石本藤雄展」実行委員会(愛媛県、南海放送)、砥部町・京都展 主催:細見美術館、京都新聞・東京展 主催:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター)を開催。2020 年に愛媛に帰国。2021年愛媛県美術館にマリメッコで手がけた作品等約150点寄贈。2022 年に「蕾 - つぼみ-」、「花咲く」、2024 年に「花と実」「たいさんぼく」、2025 年に「桃」「芥子 -けし-」、「ももくり」、2026年「収穫」をMustakivi にて開催。

Architecture | 伊東豊雄が手がける「自然を宿すミュージアム」

建築設計は、愛媛県今治市に自身のミュージアムをもつ、日本を代表する建築家・伊東豊雄が担当しています。石本の作品に通底する「自然へのまなざし」を踏まえ、自然の中で作品と共に佇めるような空間を目指しました。最大の特徴は、1階から3階までを貫くように林立する木柱の空間です。50年にわたり森と湖の国フィンランドで暮らした石本の生き方に敬意を表し、来館者をまるで森へと招き入れるかのような、大胆なデザインとなっています。

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外観イメージパース

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内観イメージパース

「豊かな自然の中で半生を生きてきた石本氏からミュージアムの設計を依頼された時、「建築の中にもうひとつの自然をつくりたい」と考えた」伊東豊雄

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伊東 豊雄 (いとうとよお)|1941年生まれ、長野県出身。建築家。1965年東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」「みんなの森 ぎふメディアコスモス」「台中国家歌劇院」(台湾)など。日本建築学会賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞、プリツカー建築賞など受賞多数。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築を考える建築教育の場として様々な活動を行っている。また「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」が建つ愛媛県今治市大三島においては、塾生有志や地域の人々とともに継続的なまちづくりの活動に取り組んでいる。(写真:©中村絵)

Visual Identity | 色部義昭(日本デザインセンター)が手がける視覚言語

ミュージアムのロゴおよびVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、アートディレクター・色部義昭(日本デザインセンター)が担当。石本藤雄が生涯にわたって追求してきた「自然」「静けさ」「かたち」へのまなざしを、視覚言語として丁寧に設計します。

ミュージアムのために開発されたロゴタイプは、石本の陶や布に繰り返し登場する果物や花に見られる“つぶれた丸”のかたちから着想を得ており、その独特な縦横比(約1:0.85)は、実際の作品の形状に基づいて導き出されています。また文字の末端は、果物のヘタを想起させ、文字ひとつひとつから生命感を感じられます。
どこか素朴で、やわらかく、そして慎ましやかに佇む文字たちは、石本作品の持つ不均衡や余白、整いすぎない心地よさと深く呼応しています。

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石本藤雄デザインミュージアムのロゴデザイン(1/2)

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石本藤雄デザインミュージアムのロゴデザイン(2/2)

「石本作品の造形性に呼応しつつ、作品図版に重ねても、並べても、ロゴ単体でも個性と可読性が際立つよう心がけました」色部義昭

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色部義昭(いろべよしあき)|1974年千葉県生まれ。グラフィックデザイナー。東京藝術大学大学院修士課程修了。株式会社日本デザインセンターにて色部デザイン研究所を主宰。グラフィックデザインをベースに平面から立体、空間、映像まで幅広くデザインを展開。AGI(国際グラフィック連盟)メンバー、日本デザインコミッティー理事、東京ADC会員、JAGDA会員。東京藝術大学非常勤講師。主な仕事にOsaka Metro、国立公園などのVIデザイン、市原湖畔美術館、東京都現代美術館などの公共施設のサイン計画、Sony Park展などの展覧会グラフィックなどがある。2025年大阪関西万博では日本政府館のアートディレクションを担当。主な受賞歴に亀倉雄策賞、ADC賞、SDAサインデザイン大賞(経済産業大臣賞)、One Show Designゴールドペンシルなどがある。

開館記念展|いしもとふじお物語 I −あしもとへのまなざし−

このたび開館を記念し、作家として、そしてひとりの人としての石本藤雄の歩みをたどる「いしもとふじお物語Ⅰーあしもとへのまなざし」を開催いたします。

本展は、2階と3階の空間を活用した2部構成。2階では、1960年代から約60年間にわたる石本の活動歴を、「砥部(とべ)時代」「東京時代」「ヘルシンキ時代」の3つのテーマで総覧します。創作の原点となった砥部、先端的な芸術に触れ、切磋琢磨しながら知識と経験を積み重ねた東京、そして、マリメッコやアラビアで才能を開花したヘルシンキ。その歩みを通じて、石本の創作に横たわる「色」「かたち」「ことば」を紐解きます。

3階では、5.5mの柱の伸びゆく開放的な空間を、石本がデザインしたファブリックによるインスタレーションと、花や草木など生命感あふれる陶芸作品が響き合う構成で、豊かな色彩と喜びで満たします。

石本の世界に触れるひとときが、それぞれの「いまここ」を見つめ、自分だけのよろこびと出会い、日々の暮らしに新たなまなざしをもたらすことを願っています。

石本藤雄の世界を、ものを通してひらく、ミュージアムストア

1階には、フロア全体を使ったミュージアムストアが広がります。ものを通して石本の創作やその背景にふれる、ミュージアム体験の一部として構想しました。

開館に向け、1年半以上にわたり、石本と開発チームがともに作品や記憶を振り返り、その創作を形づくってきたものを見つめ直してきました。いろやかたち、身近な自然への眼差し、故郷・愛媛の風土や食文化、土地に受け継がれてきた手仕事。そこから得たさまざまな手がかりをもとに、石本の創作を日々の暮らしへとつなぐものを形にしています。

一つひとつのものから、石本の記憶や創作の背景へと思いを巡らせる。ミュージアムストアもまた、石本藤雄をより深く知るための大切な場所です。

地元の皆さまをはじめ、多くの方々にとって親しみと発見のある場所となるよう、引き続きご注目いただけますと幸いです。

施設概要
名称 | 石本藤雄デザインミュージアム / Fujiwo Ishimoto Design Museum
所在地(住所)| 790-0004 愛媛県松山市大街道3丁目2-40
仕様 | 地上3階建て
開館日 | 2026年12月19日
建築設計・監理 | 株式会社伊東豊雄建築設計事務所
施工 | 株式会社トライアル
ミュージアムプロデュース | スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
アートディレクション | 株式会社日本デザインセンター 色部デザイン研究所
協力:Marimekko
企画・運営 | 株式会社FLOW ERS

展示概要
名称 | いしもとふじお物語I −あしもとへのまなざし−
会期 | 2026年12月19日(土)〜2027年5月30日(日)
キュレーター | スパイラル/株式会社ワコールアートセンター 大田佳栄
会場構成 | DENBAK-FANO DESIGN 中原崇志
グラフィックデザイン | 株式会社日本デザインセンター 色部デザイン研究所
展示タイトル監修 | 株式会社日本デザインセンター 磯目ことば研究室
映像 | シブヤ
映像インタビュー | 川上典李子

ミュージアムストア
運営 | 株式会社FLOW ERS
企画・商品開発 | 佐々木 拓、松浦 巧枝
企画協力 | 株式会社East

取材等、お問い合わせ先 | Mail: info@fidm.jp / Tel: 089-997-7558(株式会社FLOW ERS内 担当:山口、新居田)
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